投資信託の基本的な仕組みを知る！～初心者でもわかる具体的な投資信託商品を見てみよう～

投資信託の仕組みを理解し、実際に投資信託の商品に触れ、投資ってそんなに難しくないということを知る！！

「投資信託」とは、資産運用のいつの手段ですが、そもそもその前に、「資産」とは何かを理解しておく必要があります。

資産とは、「株式」、「債券」、「不動産」を指します。そして、資本を生み出すものであり、その資本そのものがお金を生み出すものと定義づけられています。

投資信託は、それ自体が資産というわけではありません。みんなからお金を集めた集合体（ファンド）であり、資産に投資するための１つの仕組みを利用して運用するものです。

①　みんなからお金を集める
②　運用する

これは、イメージしやすいと思います。例えば、年に１度の「社員旅行」のために、会計担当者が、社員から毎月お金を集めて積み立てたりしますよね。

こういうお金の集まりを「ファンド」と言います。例ですと、「２０２２年度社員旅行積立て」という「ラベル」が付いており、その目的に賛同する社員がお金を出し合い、積み立て、その目的（旅行）を達成するとでファンドは消滅（終了）します。

運用は、社員旅行の積立てにはない部分です。投資信託では、目的を記載した「ラベル」（商品名）を表示して、その目的に賛同する人たちからお金を集めて、一定の条件のもとに、投資のプロが運用していくこととなります。

投資信託の商品は、実は日本だけでも何千とありますが、その中の代表的ないくつかを実際に見てみましょう。

SBI証券で売り出されている「三菱UFJ国際ーeMAXIS Slime国内株式（日経平均）」という商品を見てみましょう。これは、実際にSBI証券のサイトの投資信託「投信」から検索できる商品です。みなさんもご自分のパソコンやスマートフォンで、実際に見てみて下さい。

この商品は、以下のような内容で運用しているということが表示されています。

①　「三菱UFJ国際」という金融機関が

②　「eMAXIS Slime」というシリーズのうち

③　「日本の株式」に投資しており

④　「日経平均」という指数に連動している

純資産について

画面右上に「純資産」という欄があり、この商品の純資産は、約２２０億円であることが分かります。（本記事記載時）みんなから集まったお金が合計２２０億円であり、２２０億円を元手に運用しているという意味です。

この純資産の額は重要で、この金額が大きければ大きいほど人気のある商品と言えるでしょうし、小さければ小さいほど人気のない商品と言えます。

純資産が大きければ運用しやすいですし、小さければ運用しにくくなります。ただし、純資産が小さくても商品として販売された日が浅ければ、純資産が小さいのは当然ですので、あくまで目安としてみて下さい。

目論見書（もくろみしょ）について

純資産欄の上にある「目論見書」をクリックすると、この商品の詳細を知ることができます。色々書いてありますが、まず確認したいのが、この商品はどんな株式に投資していかです。実際に、画面を下にスクロールしていくと、「主要な資産の状況」という欄があります。そこを見ると、この商品の投資先は、「ファーストリテイリング」、「東京エレクトロン」、「ソフトバンク」、「KDDI」、「ダイキン工業」などが上位を占めており、中でも電気機器関係に多く投資しているという特徴があります。

この商品は、日本の株式に特化して運用してる商品で、日経平均に連動していますので、日経平均があがれば上がりやすく、逆に下がれば下がりやすいと言う商品です。上記の企業に興味があり、日本を応援したいし日本の企業に投資したいという方には選択の候補になると思います。

「三菱UFJ国際ーeMAXIS Slime米国株式（S&P５００）」という商品を見てみましょう。こちらも、SBI証券の投資信託から同様に検索できるので、ご自分でも検索して見てみて下さい。

この商品は、以下のような内容で運用しているということが分かります。

①　「三菱UFJ国際」という金融機関が

②　「eMAXIS Slime」というシリーズのうち

③　「アメリカの株式」に投資しており

④　「S&P500」という指数に連動している

純資産について

純資産は、１兆４６６０億円であることが分かります。かなり大きいですので、人気のある商品であることが分かります。

目論見書について

目論見書を見ると、アップルやマイクロソフト、アマゾンなどに投資している商品であることが分かります。

この商品は、アメリカの株式に特化して運用してる商品で、S&P５００という指数に連動しています。日本の指数に比べて、リスクやリターンはより大きくなりますが、リターンも大きく見込めます。上記の企業に興味があり、アメリカンドリームにかけてみたいという方には、選択の候補になると思います。

次に、次に、「三井住友ＤＳ－三井住友・日本債券インデックス・ファンド」という商品を見てみましょう。という商品を見てみましょう。

この商品は、以下のような内容で運用しているということが分かります。

①　三井住友DSという金融機関が

②　日本の債権に投資しており

③　インデックスファンドとして運用している

この商品は、社債というよりは日本の債権、いわゆる国債（政府にお金を貸している）で運用していることが分かります。

債権ですので、値動き幅は小さく、リスクもリターンも小さくなります。大きな増加は見込めませんが、比較的安定的な運用が見込める商品であると言えるのではないでしょうか。

今回は、株式と債権を取り上げてみましたが、もちろん、その他、数多くの株式、債券、リート（不動産）がラインナップされており、それぞれ特徴が異なります。

このように、商品には色んな種類があり、リスクやリターンも異なりますので、まずは自分の目で色々と見て、どんな商品があるのかを知ることから始めましょう。

そして、少しずつ知識を付けていく中で、何に投資したいかを決めていき、実際に購入すればよいと思います。

この記事を通して、何となく「投資信託」ってどんなものなのかが理解できたのではないでしょうか。商品を検索するのは無料ですので、どんどん検索してみて他の商品と比較するなどしてみるのも面白いと思います。