資産運用でお金を増やす必要性は何となく感じている。でも何から始めたらいいのか分からない。銀行に任せるのも何か怖い。そんな方のために、今回は、投資未経験の方でも、安心・安全に資産運用が始められるよう資産運用の集大成を作成しました。
この記事を書いた人
まずは、この記事を書いたパパ森について、簡単に紹介させてください。
あらかじめに
本記事は少々長いですが、0から資産運用を始めるために必要最低限のことをコンパクトにまとめました。ちゃんと資産運用を考えている方は、最後まで見ることで、将来にわたり役立つ情報なので、最後までお付き合いください。
本記事は少々長いですが、本当に必要なエッセンスをまとめています。
では、さっそく始めましょう!!
投資に対するイメージ
あなたは投資・資産運用に、どのようなイメージがありますか?
投資の世界は、勝つ人(=儲かる人)がいれば、その裏で負ける人(=損する人)がいる世界。ただのマネーゲームじゃない?
マネーゲームの世界で勝っても、他人の資金を奪うことになるから、良い気がしない。
投資の世界は、プロでさえ運とタイミングによっては負けることもあるから、素人が手を出すのは危険すぎる。
毎日、株価をチェックしてたりして大変そう。
どうせ、騙されるのがオチだ。
危ないものには、手を出さない方がよい。
以前のパパ森は、そんなイメージを強く持っていました。いわゆるトレードと言われる手法はこのようなことが該当しそうです。
しかし、これから紹介する方法は、他人と比較して勝ち負けが決まるようなものではありません。むしろ誰もが資産を増やせる可能性があるのです。
今回の記事でわかること
投資経験0から、投資に必要な準備を行い、自分で納得した商品を選び、自信をもって資産運用の大きな第1歩を踏み出すことができるようになります!
あなたは資産運用の必要性を感じていますか?本記事を読んでいるということはそれなりに必要性を感じていると思いますが、まだ何となくな方は、まずは、こちらの記事を読んで、その必要性を明確に感じ取ってください。
明確に感じている方は次へ進んでください。
【ステップ1】はじめに
資産運用を始める前に、まず次のことを確認してください。
① 現在の貯金額の把握
② 現在の家計収支の把握
②は少し面倒に感じるかもしれませんが、お金の管理ができなければ、お金の運用も難しいと考えてください。
ステップ1は、実は、お金を増やすために一番即効性のある手段です。
① 現在の貯金額を把握する
あなたはいくらの貯金がありますか?資産運用は、リターンの期待がある反面、元本保証はなく、資産増減のリスクがあります。
そのため、現代は資産運用が必要とはいえ、一定額の貯金は資産運用の前提として必須です。
どのくらいの貯金があればいいの?
一般的には以下のとおりと言われています。
1 生活費の2~3か月分程度
2 生活防衛費として、生活費の6か月~1年分程度
2は、なかなかハードルが高いですが、少なくとも1はクリアましょう。
1のクリアできてないなら、次の②③を実践しながら、1をクリアしてください。
2までクリアしてる人は、それ以上のお金は余力資金として、以下で説明する資産運用に回しましょう。
・資産運用を始める前に、最低でも生活費の2~3か月分の貯金は必須。できれば+生活費の6か月~1年分の貯金があると安心
・それ以上のお金は、余力資金として積極的に資産運用に回しましょう!
② 現在の家計収支を把握
あなたは家計収支を把握していますか。家計簿を付けましょうとまでは言いません(パパ森もそこまではしていません。)が、ざっくりとした毎月の支出費目(変動費と固定費)は把握する必要があります。
資産運用は、毎月のランニングコストを把握することから始まる。
変動費
変動費とは、日々の状況によって変動する出費のことで、固定費と違い、月によって金額が異なります。主な変動費の例は次のとおり
・食費
・日用品費
・水道光熱費(使用料金)
・通信費(通話料金、使用料金)
・被服代
・娯楽費
・美容費
・交際費
・医療費
・ガソリン代、交通費
固定費
固定費とは、毎月決まって一定金額発生する出費のことです。主な固定費は以下のとおりです。
・住居費
・水道光熱費(基本料金)
・通信費(基本料金、ネット回線料)
・保険料
・教育費
・車のローンや駐車場代
・その他のローン
③ 無駄な出費の見直し
②が把握できたら、不要支出の費目がないか必ずチェックしましょう。不要支出が見えたら、ぜひ見直しをして支出のスリム化を図りましょう。一度、家計収支表を作成すると、意外と無駄な費目が見えてきますよ~。
変動費である「食費や日用品費などは節約しやすそう」と思うと思いますが、家計を見直す上での優先順位はさほど高くありません。少額の節約をすることは容易なものの、金額が小さい上に継続的な節約は難しいのです。
もちろん、よりしっかり節約したいという方は変動費も見直すべき項目ですが、まずは、固定費から始めるほうが効果的です。
固定費は毎月必ず発生するため、一度見直しを行うと継続的にその状態が続きます。1カ月あたりの節約金額は少なくても、長期スパンで考えると、非常に大きな節約へ繋がります。
家計の見直しの際は、次のことに注意してください。
・無理のないスリム化
・必要な費目はケチらない
無理のないスリム化
頑張りすぎて必要以上に出費を切り詰めると、なかなか続かずリバウンドしてしまいます。適度な負荷は良いですが、極端な負荷は逆効果となる危険があります。この費目にいくら支出する必要があるのかを冷静に判断しましょう。
必要な費目はケチらない
「習い事」や「資格取得」のための費用は、将来の自分や家族への投資と考えましょう。やる気があれは、無駄にはならないので積極的に取り入れて、レベルアップや収入アップへ繋げましょう。また、趣味などにある程度費用を割くことも「心と体の健康」を維持するためには必要なことかもしれません。
×「無駄なぜい肉のある太った体形」
〇「スリムだけどしっかりした体形」
パパ森では、保険と携帯プランを見直しました。また、新品に拘らず、アウトレットや程度の良い中古品なども活用しています。考え方を少し変えると意外と簡単に節約できることが見つかります。しかし、自分と家族への将来への投資の費用は惜しみません。
④ 毎月の貯金額を決める
②③を行えば、ある程度、月の必要生活費が見えると同時に、いくら貯金が出来そうか見えてくると思います。
その上で、次のことを考えてください。
A 収入-生活費(固定費+変動費)=貯金額 → ×
B 収入-貯金額=生活費(固定費+変動費)→ 〇
Aだと、できそうな貯金はいつまで経っても実現しません。
上記①②を行えば、どのくらいで生活できるかが見えてきますので、逆算して、毎月の貯金額を決めたうえで、「B」を実行してください。毎月、収入の中からまずは貯金額を差し引き、その残りで生活するように努めるのです。その「意識の差」で毎月定額の貯金が可能になります。
パパ森家では、当然「B」を実行していますが、月によっては当然支出が膨らむことがあります。その時の対応策として、純粋な貯金とは別に、「棚金」と題して、数万円の流動貯金(いつでも必要な時に引き出して良いとするお金)をストックしています(使用歴はノートに記載)。そうすることで、ストレスのない日々の資金繰りが実現できています。
あなたの毎月貯金額はいくらに設定しますか?
【ステップ2】資産運用の手法を知る
上記①~④で作った余力資金は、現代では、超低金利な「銀行」へ貯金するよりも積極的に投資信託を活用して「運用」するのが良いです。その際のキーワードは、長期・分散・積立投資です。
資産運用の土台作り(鉄則)は、投資信託で、長期・分散・積立投資
① 長期で運用
パパ森が推奨する資産運用は、短期効果は出にくく長期で大きな効果を発揮します。
短期で大きな効果を得ようとすると、低い時に買って、高い時に売るという「デイトレード」の世界に足を踏み込む必要がでてきます。ここには、プロとの駆け引きが必要であり、毎時毎分チャートとにらめっこし、高度な知識とテクニックと運を持ち合わさなければ、その世界の養分と化してしまいます。素人が手を出すのはギャンブルに近いと思います。
しかし、「投資信託」を「長期」で運用すれば、商品購入時に「最低限の知識」さえあれば、後はほったらかしでも、「時間を味方」につけることで「複利」の効果を最大限に生かして、誰でも平等に資産を効率よく増やしていくことができます。
「複利」の効果について、詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
投資信託を長期運用することで、時間と複利効果を最大限活用して資産を増やすことができる。
② 分散で運用
長期運用する場合でも、「資産」(株、債券、不動産)は、その価値が波打ちしながら上がっていくものがあれば、下がっていくものもあります。この場合、1つの資産に集中させると、その資産と運命を共にしてしまうことになります。その資産価値が上がれば良いですが、下がると大損です。そこで、「資産を分散」して「リスク分散」するという発想が生まれます。
資産にも多くの商品があるので、あるものが下がっても、逆にあるものがありトータルでプラスになれば、①が生きてきます。
このことを、アセットアロケーション、ポートフォリオと言います。詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
積立で運用
最後に、「積立」です。投資と言うと、まとまったお金を一括で投資するイメージがあるかもしれません。そのこと自体間違ではありませんが、購入のタイミングが難しく、いわゆる高値掴みをしてしまい、うまく資産が増えないという事態もありえますし、大きな資金がないとそもそも始められません。
しかし、そんなリスクを負わなくても、大きな資金がなくとも、毎月貯金する代わりに、コツコツと投資で積み立てる方法があります。この方法なら少額でスタートできますし、①②を併用することで、一括投資する方法より将来大きな効果を発揮する可能性だって秘めています。
この手法は、一般的に「ドル・コスト平均法」と言われます。この方法は、購入単価を平準化でき、一括投資のような高値掴みを回避できます。
「ドル・コスト平均法」について、もう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【ステップ3】口座開設
「預金」をするためには、銀行で口座を開設しますよね。預金をするのに、銀行口座を1つ開設していない人はいないと思います。
投資を始めるためには銀行で口座を開設するのと同様、どこかの証券会社で口座を開設する必要があります。
「投資」をするためには、証券会社で「口座開設」の必要がある。
① 総合証券とネット証券
証券会社といっても、店舗を構え、営業マンを介して取引を行う「総合証券」と、店舗がなくインターネットで自分で判断して取引を行う「ネット証券」の2種類があります。どちらにもメリット・デメリットがありますが、コストを最大限に抑えるという意味では断然「ネット証券」がおすすめです。
ネット証券も沢山ありますが、「SBI証券」又は「楽天証券」を選んでおけば間違いないと思います。
大和証券 , 野村證券など
メリット
・顧客ごとに担当がつくので、サポートが手厚い
デメリット
・ネット証券と比べ手数料が高い
・営業が煩わしく感じる場合がある
SBI証券、楽天証券など
メリット
・手数料が安い。
・取引が自由にしやすい。
・取引アプリ、ツールの機能が充実している。
デメリット
・自己判断による投資のため、投資の知識が必要となる。
・無店舗のため、サポートが薄い。
② 口座を開設
口座の開設は、開設したい証券会社にアクセスすれば、「口座開設」のボタンが設置されているので、そこから開設することができます。
・「楽天証券」は、ログイン画面の上部に口座開設ボタンが設置されています。
・「SBI証券」は、ログイン画面の下部に口座開設ボタンが設置されています。
証券口座を開設する際は、お金の出し入れのため、銀行口座と紐付ける必要があるので、インターネットバンキングを1口座準備しておきましょう。
口座開設は無料ですので、どちらで開設するか迷う場合は、どちらも開設しちゃうという方法もありです。
・NISAや積立NISAは、一人につき、どちらかを1口座しか作れません。後で変更も可能ですが、手続きが少々面倒なので予め決めておきましょう。
・NISAや積立NISA口座は、証券口座を開設する際のオプションとして選択のうえ開設することができます。
毎月積立てが一般的ですが、毎月積立てのほか
・SBI証券では、①毎週積立てや②毎日積立など細かい設定が可能です。
・楽天証券では、つみたてNISAに限り毎日積立てが可能です。
毎月積立て以外の方法を考えたい方は、SBI証券がおすすめです。
口座開設について、もっと知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
【ステップ4】投資商品の選定
投資の方法はいろいろありますが、「投資初心者でも安心・安全に」という題目のもと、ベストな方法を考えていきます。
上記でも「投資信託」と記載してきましたが、なぜ投資信託なのか、その中でもどんな商品を選べばよいのかについて見ていきます。
投資とは
そもそも投資とは何を指すのでしょうか。
投資とは、利益を見込んだ「資産」に自己資金を投じ、その「資産」を増やしていくことです。
では、資産とは何でしょう。
資産とは、「株式」、「債券」、「不動産」の3つを指します。そして、この3種類以外にはありません。
なぜ、資産とは、「株式」、「債券」、「不動産」だけなのか。その疑問を解消したい方は、こちらの記事を参考にしてください。
資産を選ぶ
上記3種類の資産のうち、どの資産を対象とすればよいのでしょうか。投資の知識が深まり、自己判断ができるようになれば、どれを選択しても良いですが、「投資初心者」は、絶対に「株式」がおすすめです。
債券は、この超低金利時代に敢えて選ぶ理由がありません。ただし、外国債券は検討の余地があるかもしれません。
不動産は、知識が深まりチャレンジしてみたいと考えてからで十分です。
投資初心者は、「株式」から始めるのが絶対におすすめ!!
個別株投資 or 投資信託
株式投資は「個別株投資」と「投資信託」に分かれます。
日本で考えれば、トヨタ自動車、ソフトバンク、ニトリなどなど証券取引所に上場している会社の株式の中から選んで購入して運用することを指します。
多数の投資家から販売会社を通じて集まった資金(ファンド)を、資産運用の専門家が運用し、その運用成果が投資家に還元される商品です。
以上の特徴から、まずは投資信託を選択しましょう。そして、勉強が進み、投資したい銘柄が見つかれば、個別株投資にチャレンジするのも良いと思います。ただし、その場合でも「投資信託」は解約せずに継続しましょう。
投資信託について、もう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
投資信託の種類
投資信託と一言にいっても、その商品は、SBI証券でも楽天証券でも2600種類を超えます。そんな多くの中から、自分に合った商品を見つけるのは大変だと感じる方も多いかと思います。しかし、もう少し読み進んでもらえば、必ずあなた好みの投資信託に辿りつくことでしょう。
投資信託には大きく分けて、アクティブファンド商品(単に「アクティブファンド」と言います。」)とインデックスファンド商品(単に「インデックスファンド」と言います。)の2種類に分類されます。両者は、運用目的やその特徴が大きく異なることから、まずその違いを押さえて選ぶ必要があります。
投資信託は、アクティブファンドとインデックスファンドの2種類に大別される。
アクティブファンドとインデックスファンドの違いは、こちらの記事を見てください。
読み飛ばしたい方のために結論を先に言うと、「インデックスファンド」を選んでおけば問題ありません。
投資信託は、インデックスファンドの中から選ぼう!
インデックスファンドから選ぶ
インデックスファンドを選ぶ理由は分かっていただけたかと思います。しかし、インデックスファンドといっても、株式、債券、不動産とそれらのハイブリットと多岐にわたります。その中から「株式」を取り扱う商品を選ぶことになりますが、その選び方、選ぶ上での考え方について見てみましょう。
アセットアロケーションとポートフォリオ
先ほども少し触れました。何だか難しい言葉のように聞こえるかもしれませんが、何に投資するかの資産配分(投資のカテゴリーとカテゴリーの内訳)を決めようというものです。
アセットアロケーションとは
資産の投資先について、そのカテゴリー(株式・債券・不動産)の内訳をどのように配分するかを決めましょうということです。
カテゴリーは「株式」で良いということになります。ただし、株式といっても、日本株や外国株などの配分をどうするのかもおいおい決める必要があります。
アセットアロケーションは、とりあえず「株式」で十分!!
ポートフォリオとは
アセットアロケーションを「株式」とした場合、株式の中の内訳をどのように配分するかを決めましょうということです。日本株で言えば、トヨタやソフトバンク、ニトリなど、米国で言えば、アップルやマイクロソフト、アマゾンなどに配分するというイメージです。
具体的な考え方
主には、アセットアロケーションを決めることができれば、ポートフォリオは自分であれこれ考えるよりプロにお任せで良いでしょう。
インデックスファンドであれば、ベンチマーク(ある株価指数指数)に連動する運用が目的となりますので、ベンチマークが同じであれば、どの商品でも同じようなパフォーマンスを発揮します。
細かく考えるのが嫌な方は、「全世界株式(オールカントリー)」又は「米国株式」の選択が無難なのではないかと思います。
アセットアロケーションの考え方については、こちらの記事をみてください。
上記記事を見ていただければ、あなたのアセットアロケーションも「6つの例」の中のどれかに当てはめることができたのではないでしょうか。
注意したいコストの話
同じベンチマーク(株価指数)であれば、どの商品であっても同じようなパフォーマンスを発揮すると書きましたが、1点だけ注意していただきたいことがあります。それは、同じベンチマークであれば、同じような値動きをするので、資産運用にかかるコスト(購入手数料、運用手数料、売却手数料)が総じて安ければ安いほどパフォーマンスが高い商品と言うことができます。
同じベンチマークの商品であれば、コストの安い商品を選ぼう!!
投資信託のコストについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をみてください。
インデックスファンドから絞り込む
ここまで読んでいただいた方であれば、以下のことは理解いただけると思います。
・投資の前に「一定額の預貯金」が必要
・一定額の預貯金があることを前提に、投資初心者がまず選ぶべき投資先は「株式」→「投資信託」→「インデックスファンド」→「自分に合ったアセットアロケーション」で決まる!!
ここまで読み進んでいただければ、これらの選択過程が理解でき、その理由も納得できるのではないでしょうか。
では、実際に具体的なインデックスファンドを絞り込んでいきましょう。
あなたの考えたアセットアロケーションを思い浮かべながら次の記事へ読み進み、具体的な商品へたどり着いてください。
上記記事を見れば、具体的にインデックスファンドの選び方が分かったと思います。
あなたのアセットアロケーションに合ったインデックスファンドは見つかりましたか。
投資額月3万円で、アセットアロケーションが、米国100%の場合
米国株で絞り込んだ商品を3万円分毎月購入しながら運用していくこととなります。
投資額月3万円で、アセットアロケーションが、日本株50%、米国株30%、新興国株20%の場合
日本株で絞り込んが商品を1万5000円、米国株で絞り込んだ商品を9000円、新興国株で絞り込んだ商品を6000円分毎月購入しながら運用していくことになります。
投資額月3万円で、アセットアロケーションが、日本株10%、米国株30%、先進国株30%、新興国株20%、大型ハイテク株10%の場合
日本株で絞り込んだ商品を3000円、米国株で絞り込んだ商品を9000円、先進国株で絞り込んだ商品を9000円、新興国株で絞り込んだ商品を6000円、大型ハイテク株を3000円分毎月購入しながら運用していくことになります。
しかし、この場合良く見ていただくと、日本も米国も先進国ですので、日本株・米国株・大型ハイテク株と先進国株とは多くが被っています。
ですので、この場合は以下のような考え方もできます。
① 日本株、米国株、新興国株、大型ハイテク株で割り振りなおす。
② 先進国株、新興国株で割り振りなおす。
③ 全世界株1本にする。
④ 全世界株(日本を除く)1本にして、よく知っている日本株は個別株式運用をチャレンジしてみる。
もちろん、投資目的に応じて内容を敢えて被らせるということも考えられますが、パフォーマンスが似通ってしまうので、リスク分散にはなりにくいということは、押さえておきましょう。
あなたは、1か月あたり、どの商品を、いくら積立てますか。
【ステップ5】投資商品の購入
ここまで進めば、あとは「積立方法」を決め、ステップ1はじめに④で決めた「積立額」を毎回こつこつと積立て(購入)ていくことになります。
積立方法を決める
積立方法は、毎月1回、自動定期で積み立てるのが一般的です。しかし、それ以外にも、毎週1回積立てる方法や、ボーナス月だけ多く積み立てる方法、毎日積立てる方法などいろいろあります。
積立方法は、毎月積立てが基本だが、その他にも、毎週、ボーナス月加算、毎日などの方法もある。
どの方法を利用しても大きな差は出ないと思いますので、あまり神経質にならず、まずはご自分のスタイルや好みで決めてもらえば十分かと思います。
しかも、設定は、いつでも変更可能です。ですから、積立方法に拘るよりも、積立を早く始めて長期運用することが何より重要です。
積立方法は色々選べるがは拘らなくてよい。迷うようなら毎月でOK。それよりも積立てを継続できることが何より重要!
ただし、毎月積立て以外の設定は、【ステップ3】口座開設の注意点でも少し触れたとおり、証券会社によって設定ができたりできなかったりするので、その点も踏まえて決めてもらえばよいと思います。
パパ森は、毎日投資を選択しています。毎日投資は珍しい方かと思いますが、その理由については、後述します。
あなたは、どのような積立方法を選びましたか。
実際に投資商品を購入する
それでは、いよいよ最終段階です。あなたは、あなたが設定した「積立額」を元手に、あなたが開設した証券口座で、あなたが選んだ投資信託(インデックスファンド)を購入することができるようになっているはずです。
さあ、あなたも、実際に投資用品を購入して資産運用の第1歩を進めてください。
実際の購入画面は、感覚的に進めることができますが、心配な方は以下にSBI証券での購入の流れを記載しておきますので、参考にしてください。
SBI証券での購入フロー
ここでは、SBI証券で「三菱UFJ国際ーeMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の購入方法を紹介します。どの証券会社を利用しても同じような流れで購入できますので、1つの参考にしてください。
① SBI証券にログインする。
口座開設時に取得した「ユーザーネーム」と「パスワード」を入力の上ログインします。
② ログイン後画面で、「投信」を選択
「投信」とは、投資信託を意味しています。
③ 購入したい商品を選択する。
「銘柄検索・取扱一覧」から「検索」によりキーワードとして「米国株式 S&P500」などと入力し、「三菱UFJ国際ーeMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を選択します。(似たような商品があるので、注意して選択してください。)
④ 「積立買付」を選択する。
購入方法は、他にも、「金額買付」、「口数買付」、商品によっては「つみたてNISA買付」が選択できます。
・「積立買付」は、定期定額をこつこつと購入していく場合に利用します。
・「金額買付」は、単発でどかんと購入する場合に利用します。
・「口数買付」は、購入単位が口数となりますが、利用する人は少ないです。
・「つみたてNISA買付」は、積立買付と基本的には同じですが、利益確定の時に非課税となるメリットがあります。ただし、年間40万円という金額制限があります。利用できる商品も限定的ですが、利用できる商品は積極的に活用すると良いです。
その後は、入力画面に従って、必要事項を入力し、受付を確定させてください。
・正しく入力されないと次に進めないので、正確に入力しましょう。
画面上で受付した日が申込日となりますが、①投資対象が国内の場合は、申込日と約定日が同日となり、②投資対象が国外の場合は、基本的に申込日の次の日が約定日となります。ただし、商品によっては翌々日の約定日となるものもあります。
いずれにしても、投資信託は、長期・分散・積立なので、約定日についても神経質になる必要はありません。
+αのおはなし
ここでは、復習も兼ねて投資信託の基本的な運用方法と+αとしてパパ森が実践している運用方法について簡単にご紹介します。
投資信託の基本的な運用は、何回も言うように、「長期・分散・積立」です。ひとたび運用の設定を済ませたならば、毎回、過不足のない資金の準備さえ怠らなければ、ほったらかし運用で良しと考えられます。
そして、10年、20年と積立てを継続する中で、「結果的」に、元手を大きく上回る資産形成が期待できるものです。
※ 「結果的」と表記したのは、積立てを継続する経過においては資産がマイナスとなることもあり得ますが、長期で見た場合には大きくプラスに転じるという意味です。ですので、短期スパンを見て資産が上がった!!下がった!!と一喜一憂する必要はありません。
パパ森は、敢えて「毎日投資」をしています。そして、毎日1回(10秒程度)だけアプリで株価をチェックします。ほったらかしじゃないの?嘘つき~と言う声が聞こえそうですが、本当にはほったらかしで十分なんです。
でも、パパ森は敢えてそうすることで、値下がりのタイミングを見ています。そして、パパ森基準(ここは内緒)を満たした場合、「買い増し」を実行します。特に、値下がりの激しいいわゆる「バーゲンセール」に突入した際は、積極的に貯金を取り崩して「買い増し」を更に増やします。
将来の成長性を見込んでいる場合、直近の値下がりは悲しむどころか、安く購入できるチャンスですので、「買い増し」を実行し、平均購入単価をできるだけ下げることで、将来株価が上がった際の恩恵を最大限に受けられるように、せっせと仕込みを行うのです。
ですから、株価が暴落したときに「売却」なんてあり得ません。そういう瞬間こそ、勇喜び、「買い増し」を実行するのです。
パパ森運用方法の考え方について、もう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
さいごに
みなさん、いかがでしたか。ご自分で選んだ商品を定期購入する設定は完了しましたか。ちゃんと理解して購入すれば、投資信託の資産運用は難しくありません。誰もが、安心・安全・納得して資産形成することができると理解してもらえたのではないでしょうか。
まだまだ資産運用をする日本人は少ないですが、数年後十数年後には、資産運用が当たり前の世の中になっているでしょう。
今の資産運用を始める人は増加しています。この流れに乗り遅れることなく、将来にわたり効率的な資産形成をしていきましょう。
もし、まだ不安が残る方は、直接お問い合わせいだだければと思います。私の知り得る範囲でお伝えします。
そして、あなたが実行に着手できたのであれば、まだ資産運用を始められていないあなたの身近な大切な方にも教えてあげてください。
誰もが平等に資産形成できる方法ですので、この方法を多くの方に知っていただき、将来の金銭的不安から解消され人が一人でも多く増えてくれればと願っています。
最後に1点注意です。
投資の鉄則なのですが・・・
実際の投資にあたっては、自己責任の原則に基づいて必ずご自身の判断で行ってください。
それでは、今回はここまでにしたいと思います。
また次の記事でお会いしましょう。
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