生活

モヤモヤをためこまない“聞き方・話し方”~人間関係をラクにするコミュニケーション術~

FavoriteLoadingお気に入り登録

「なんとなく疲れる」は、話し方と聞き方のクセかもしれません。職場や家庭、友人関係の中で、こんなことを感じたことはありませんか?「相手の話を聞いているのに、なぜかモヤモヤする。」「 自分の気持ちを伝えたつもりが、誤解された。」「会話の後、どっと疲れてしまう。」こうした「コミュニケーションの疲れ」や「人間関係のストレス」は、多くの場合、「話し方」や「聞き方」のクセに原因があります。たとえば、相手の話を途中で遮ったり、自分の主張ばかりしてしまったり。逆に、相手に気を使いすぎて本音が言えなかったり…。その結果、伝えたいことが伝わらず、言えなかった思いだけが心に残って「モヤモヤ」がたまっていくのです。実は、「少しだけ聞き方や話し方を工夫」するだけで、人間関係のストレスはぐっと減ります。そしてそれは、特別なスキルや話術がなくても、誰でも身につけることができるものです。今回の記事では、心理学や対人援助職の現場(私の裁判所での経験)などをベースに、「モヤモヤをためこまない聞き方・話し方」の具体的なポイントを7つに分けてご紹介します。コミュニケーションの悩みを軽くしたい方、もっと自然に気持ちを伝えたい方のヒントになれば幸いです。

1 「聞く」は“黙る”ではない。リアクションがカギ


まず覚えておきたいのは、「聞く」とはただ黙って相手の話を聞くことではないということです。

特に親しい人ほど、「黙って聞けばいいんでしょ」「余計なことを言うと怒られそう」と、無言になってしまうケースがあります。

でも、それでは相手は「聞いてくれてるのかな?」「興味ないのかな?」と不安になります。

聞き上手のコツは、「うなずき・相づち・アイコンタクト」など、「ちゃんと聞いているよ」というサインをこまめに出すことです。

【例】

・「うん、なるほどね」

・「そっか、それは大変だったね」

・「どう感じたの?」など、促す言葉

これだけで、相手は安心して話せるようになり、信頼関係が生まれます。

2 「わかる」は便利だけど、時には逆効果

つい使ってしまいがちな「わかる〜!」という相づち。もちろん共感を伝える意味では悪くありませんが、相手の状況や感情を自分に引き寄せてしまうことにもなりかねません。

相手:「最近、子育てが本当に大変で…」

あなた:「わかる!うちも毎日バタバタでさ~」

こんなふうに自分の話にすり替えてしまうと、相手は「ちゃんと聞いてもらえなかった」というモヤモヤを抱えてしまいます。

そこでおすすめなのは、「わかる」ではなく、「そうなんだね」「それってどんな感じだったの?」という「相手中心の言葉を使う」ことです。


相手の話を最後まで聞き、理解しようとする姿勢が大切です。

3 本音を伝えるには「私は~」で始める

「言いたいことがあるのに言えない。」「言ったけど角が立ってしまった。」そんなときは、「あなたが○○だから」ではなく、「私はこう感じた」という言い方(=Iメッセージ)が効果的です。

Iメッセージとは「私は〜」から始まる、I(私)を主語とした伝え方を指します。自分を主語にすることで、「私はこう思う」「私はこう感じる」といった、自分の考えや思いを伝える主観的なメッセージとなるため、相手が受け入れやすいという特徴があります。


【例】

NG:「あなたっていつも時間にルーズだよね」

OK:「私は、約束の時間が守られないと不安になるんだ」


主語を「私」に変えることで、相手を責めず、自分の気持ちを素直に伝えることができます。これは、特にパートナーや職場での人間関係において非常に効果的です。

4 「質問」は相手を開くカギになる


モヤモヤを感じる会話の多くは、表面的なやり取りに終始してしまうことが原因です。そんなときこそ、「どうしてそう思ったの?」「それって、どんな気持ちだった?」といった「オープンクエスチョン」を活用しましょう。

オープンクエスチョンとは

Yes/Noでは答えられない質問のことです。相手の気持ちや考えを引き出すための大切な聞き方です。

注意点としては、相手の話を遮らず、最後までしっかり聞いたうえで質問を投げかけること。「もっと話してみようかな」と思ってもらえるような空気を作ることがポイントです。

5 話す前に「相手の立場」を想像してみる

つい感情的に話してしまったあと、「あんな言い方しなければよかった」と後悔した経験はありませんか?そんなときに効果的なのが、「一呼吸おいて、相手の立場で考えてみる」という習慣です。

たとえば

「この言葉は、今の相手にどう響くだろう?」「この人は、何を求めてこの話をしているのかな?」

これはいわゆる「想像力=思いやり」の部分で、日々の人間関係において非常に大きな差を生みます。一歩引いて相手の立場を想像するだけで、衝突を避けたり、無用な誤解を防ぐことができます。

6 「沈黙」は悪いことじゃない

会話の中で沈黙があると、「気まずい」と感じてしまう方も多いかもしれません。
しかし、沈黙は必ずしも悪いことではありません。

相手が何かを考えているとき、感情を整理しているとき、その沈黙に耐えて「待つ」ことも、実は立派なコミュニケーションの一つです。

とくに深い話や、悩みに関する会話では、沈黙を受け止めることで相手の信頼を得られることもあります。

7 伝えきれなかったときは「後からでもいい」

会話の場面では、緊張や遠慮から言いたいことが言えなかったり、あとになって「やっぱりああ言えばよかった」と思うことがあります。

そんなときは、「後から伝える」ことを恐れないでください。

「さっき言いそびれたんだけど…」

「あのときの話、実はもう少し伝えたかったことがあって」

このように後からフォローすることで、伝えたい思いを丁寧に届けることができます。むしろ、「時間をかけて気持ちを整理してから話す」ことで、より深く相手に届くことも多いのです。

おわりに

人との会話の中で、私たちは多かれ少なかれ「モヤモヤ」を感じながら生きています。でも、それを放置してしまうと、関係はぎくしゃくし、自分の心もどんどん疲弊していきます。

だからこそ、「どう話すか」「どう聞くか」を少し意識するだけで、驚くほど関係がラクになるのです。モヤモヤは「伝え方」で軽くなります。

• 相手に興味を持って聞く

• 自分の気持ちは素直に「私」を主語にして伝える

• 沈黙や後悔も恐れず、会話を育てていく

そんな習慣を日々積み重ねることで、モヤモヤしない、あたたかい関係が築かれていきます。


「話す」も「聞く」も、スキルではなく「習慣」です。今日のあなたの会話が、ちょっとだけ軽やかになりますように。

パパ森のブログをもっと見たいかたはこちらから

では、今回はここまでにしたいと思います。

また次の記事でお会いしましょう。

この記事を書いた人

この記事を書いたパパ森について、簡単に紹介させてください。

パパ森ってこんな人 2022.1に、今の職場ではない得ない「誰かの役に立ちたい」という思いから、「五姉妹パパ」としての奮闘記ネタで雑記ブログを開設。途中更...

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です