

日本の少子化は年々深刻化しており、出生数は年間80万人を下回る状況が続いています。少子化の原因はさまざまですが、特に大きな要因の一つが「未婚率の上昇」です。近年、結婚する人の割合が減り、晩婚化が進んでいます。未婚率の上昇は出生率の低下と直結しており、少子化を食い止めるためには、結婚しやすい環境を整えることが重要です。今回の記事では、少子化と結婚の関係を確認しながら、婚活の重要性や必要な支援策について考えていきます。
少子化と結婚の関係とは?
少子化と結婚の関係は、どうなっているのでしょうか。
1 日本の未婚率の上昇
国立社会保障・人口問題研究所のデータによると、日本では以下のように未婚率が上昇しています。
・50歳時点で未婚の人の割合(生涯未婚率)
男性:25.7%(2020年)
女性:16.4%(2020年)
→ 約4人に1人の男性、6人に1人の女性が一度も結婚していないこととなります。
・30代前半の未婚率(2020年)
男性:50.4%
女性:38.7%
未婚率が高まると、当然ながら出生数も減少します。事実、日本では約9割の子どもが婚姻関係にある親のもとで生まれているため、結婚する人が減れば出生数も減るのです。
2 なぜ結婚しない人が増えているのか?
結婚しない理由にはさまざまな要因がありますが、主に以下の3つが挙げられます。
1 経済的な不安
・「結婚資金がない」「将来の生活が不安」など、経済的な理由で結婚をためらう人が多い。
・非正規雇用の増加や賃金の伸び悩みも影響
2 出会いの機会の減少
・職場恋愛の減少、地域コミュニティの衰退、コロナ禍での交流制限
・「恋愛が面倒」「自然な出会いがない」と感じる人が増加
3 結婚に対する価値観の変化
・「独身のほうが自由」「結婚するメリットを感じない」と考える人の増加
・女性の社会進出が進み、キャリア優先の人が増えた
こうした要因が重なり、結婚する人が減り、その結果として少子化が加速しているのです。
婚活の重要性と必要な支援策
婚活はなぜ必要で、どのような支援策が必要なのでしょうか。
1 「結婚したいけれどできない」人が多い
興味深いことに、「結婚したくない」と考える人は意外に少ないのが現状です。
・20代・30代の未婚者の約7割が「いずれ結婚したい」と考えているようです(2022年調査)
・しかし、「出会いがない」・「経済的に厳しい」という理由で実現できていないのです。
つまり、「結婚に対するポジティブな気持ちはあるが、現実的に難しい」という層が多いのです。
2 婚活の支援が少子化対策につながる
結婚を希望する人がスムーズにパートナーを見つけられるようにすることが、少子化対策としても有効です。具体的には、以下のような婚活支援策が求められます。
・自治体による婚活支援
・自治体が主催する婚活イベントの開催(合コン、パーティー、趣味を通じた交流会など)
・結婚相談所の補助金制度(登録料の補助など)
・職場や地域の結婚支援
・企業が婚活イベントを支援(独身社員向けの交流機会を提供)
・地域コミュニティの活性化(町おこしイベントを通じた出会いの場の提供)
・経済的支援の強化
・結婚新生活支援事業(結婚に伴う住居費・引越し費用の補助)
・若年層向けの住宅ローン優遇や賃貸支援
これらの取り組みが進めば、結婚のハードルが下がり、結果として少子化対策にもつながるでしょう。
これからの婚活支援に必要なこと
具体的に、婚活支援としてどんなことが必要なのでしょうか。
1 「自然な出会い」のサポートを強化
「婚活イベントに参加するのは抵抗がある」と感じる人も多いため、日常的な出会いの機会を増やすことが大切です。
・趣味・スポーツを通じた交流イベント
・ボランティア活動を兼ねた婚活プログラム
・地域コミュニティを活用した出会いの促進
2 若い世代への意識改革
結婚に対するポジティブな意識を持ってもらうために、次のような取り組みが有効です。
・幸せな結婚生活を送る夫婦の事例紹介(SNS・YouTubeなどで発信)
・結婚や家庭に関するポジティブな情報提供(学校教育や職場研修での啓発)
・独身・既婚の多様なライフスタイルを尊重しつつ、結婚の魅力を伝える
3 経済的なサポートのさらなる強化
婚活だけでなく、結婚後の生活を支える制度も重要です。
・出産・育児支援のさらなる充実(育休制度、保育支援)
・住宅・教育費の負担軽減(奨学金返済支援など)
まとめ
少子化を食い止めるには、「結婚を希望する人がスムーズにパートナーを見つけられる環境」が必要です。
・婚活の支援を強化する
・出会いの機会を増やす
・結婚相談所の補助金制度を充実させる
・結婚・家庭の魅力を発信する
・経済的なサポートを充実させる
これらの施策を通じて、「結婚したいのにできない」という人を減らし、日本の少子化を改善していくことが求められています。
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では、今回はここまでにしたいと思います。
また次の記事でお会いしましょう。
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