

トランプ政権に変わり、S&P500がかなりの下落相場となりこれ以上の損失は避けたいから「売るべきか」と迷っている方へ伝えたいです。2025年、アメリカで政権交代が起こり、マーケットは大きく動揺しています。特に、ここ数年で投資を始めたばかりの方、なかでもS&P500への積立てを始めた初心者にとっては、今回の急落はかなり衝撃なのではないでしょうか。「毎月コツコツ投資していれば大丈夫」と信じて積み立てていたのに、評価額が下がっている。「このまま持っていて大丈夫だろうか?」「むしろ今のうちに売って損を抑えた方がいいのでは?」と、心が揺れる方も多いはず。でも、そんな時こそ立ち止まって考えましょう。あなたが始めた積立投資は、ほんの数ヶ月や1年で成果を出すためのものでしたか?長期投資とは、「時間」と「継続」が最も大きな武器になる投資スタイルです。今回の相場の下落は、実は「売るべきタイミング」ではなく、「むしろ歓迎すべきタイミング」なのです。
株価が下がると不安になる:それは当然の反応

まず最初にお伝えしたいのは、「下落して不安になるのは当たり前」ということです。いくら「長期投資は上下を気にしない」と頭ではわかっていても、いざ自分のお金が目減りしているのを見ると、怖くなるのが人間です。
ましてや、投資を始めたばかりの頃は、過去の暴落も、そこからの回復も、肌で感じたことがありません。「また元に戻る」と理屈ではわかっていても、実際に含み損を抱えると、冷静さを失いがちです。
しかし、ここで売却してしまえば、実際の「損」が確定します。一方、保有を続けていれば、あくまでそれは「含み損」であり、将来的に回復する可能性は十分にあります。事実、過去の暴落時にも、持ち続けた人が最終的に大きな利益を得てきました。
過去のS&P500の軌跡↓を見てください。大きな下落時もありますが、総じて右肩上がりとなっていることがわかると思います。

積立投資の本質は「下がった時に買えること」

積立投資をしている人にとって、相場の下落は実はチャンスなのです。なぜなら、毎月同じ金額を投資する「ドルコスト平均法」によって、株価が下がれば下がるほど、多くの株(口数)を購入することができるからです。
ドルコスト平均法って何?って人は、↓の記事を必ず見てください。

今、S&P500が下がっているということは、「これまでと同じ金額で、より多くの資産を買えるバーゲンセール状態」だと言い換えることができます。
そして、この“安く仕込んだ分”こそが、将来、株価が回復したときに最も大きなリターンをもたらしてくれるのです。積立投資は、「価格の変動を利用して、長期的に平均取得価格を下げる」ためのもの。今はまさにその恩恵を受けられる時期なのです。
長期視点を持つと、「今の下落」はほとんど誤差になる

では、長期で見た時に、今の下落はどれほど重要でしょうか?
リーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)を振り返ってみてください。当時、世界中の市場が暴落し、多くの投資家がパニックに陥りました。しかし、それらを経て、S&P500は数年で大きく回復し、今ではそれらの暴落は「過去の一時的な出来事」としてしか語られません。
株式市場は、短期的には大きく動くものです。しかし、長期的には経済成長と企業の利益成長に連動して、上昇していく傾向があります。
資金に余裕があれば「買い増し」も検討しよう

今の下落を、ただ不安に感じてじっと耐えるだけでなく、前向きに捉えることも可能です。もし手元資金に余裕があるのであれば、今こそ追加で買い増すことも有効な戦略となります。
全財産を投入するようなことは「NG」ですが、「下がっている今だからこそ、少し多めに買っておこう」という柔軟さが、長期投資の成功につながります。
「投資の目的」を思い出そう:なぜ投資を始めたのか?

最後に、もう一度問いかけたいのは、「なぜあなたはS&P500に積立投資をしているのか?」ということです。
一時のトレンドに乗って始めた方も多いかもしれませんが、多くの人は「将来の資産形成」「老後の備え」など、長期的な目標があったはずです。そのゴールに向かっている限り、短期の値動きに一喜一憂する必要はありません。
まとめ

今こそ、投資家としての本領が試されるときです。愚者は悲しみ、賢者は喜ぶ。
株価の下落は確かに不安を呼びます。でも、それを乗り越えた先にあるのは、冷静に積み立てを続けた人だけが得られる「未来の資産」です。
「暴落の中で売った人」は後悔し、「下がっても持ち続けた人」は微笑む。それが、歴史が教えてくれる投資の鉄則です。
今、あなたが試されているのは、「投資に向かう覚悟」です。不安な時こそ、初心に戻り、自分の目的を見つめ直しましょう。そして、未来のあなたが笑顔で振り返ることのできる判断を、いまこの瞬間にしていきましょう。
最後に、投資の鉄則
この記事は、情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品を推奨するものではありません。実際の投資にあたっては、自己責任の原則に基づいて必ずご自身の判断で行ってください。
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では、今回はここまでにしたいと思います。
また次の記事でお会いしましょう。
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