

「投資に興味はあるけど、なんとなく怖い」「始めたけど損してしまった」などという声をよく聞きます。実は、投資で失敗しないために知っておくべ「鉄則」がいくつかあり、投資初心者の多くが似たようなことを知らずにミスをしてしまっています。今回の記事では、初心者が陥りがちな投資のミスと、その対策をわかりやすく解説していきます。
初心者がやりがちな投資のミスとは
投資初心者がやりがちな投資のミスについて、4つご紹介します。いずれかに該当する方は、方針を考え直してみることをおすすめします。
1 短期間で大きな利益を狙いすぎる
「短期間で資産を2倍にしたい!」その気持ちは、誰もがあると思います。でも短期間で利益を求めるあまり、リスクの高い投資に手を出したり、株価の上がりそうな銘柄を適当に選び、すぐに売買を繰り返したりするケースでは、必ずと言って良いほど失敗に陥りがちです。
・ ハイリスクな投資ほど、値動きが激しく売買のタイミングを掴みずらいです。その結果、損失の可能性も高くなります。
・ 頻繁な売買は、手数料や税金(※)で利益が減る可能性が高いです。
※ 利益に対しては、新NISAを使わない限り、20.315%の税金がかかります。
・ 短期投資で利益を狙うのではなく、長期投資を基本にしましょう!「長期・積立・分散」が鉄則です。これにより、「ドル・コスト平均法」や「複利」の力を最大限に活用することができます。
・ S&P500や全世界株式のインデックス投資なら、過去の実績(※)から長期的に安定したリターンを期待することができます。
※ 過去の実績が将来に当てはまるとは限りません。あくまで傾向と対策と考えてください。
ドル・コスト平均法とは

複利とは

2 感情で売買してしまう
株価が少し下がると不安になり、すぐに売却してしまったり、みんなが買っているからと、よく調べずに飛びついてしまうと、必ずと言って良いほど失敗してしまいます。
・ 一時的な下落で焦って売却すると「損失が確定」してしまい、その後に回復したときの利益を逃してしまいます。
・ 流行りの銘柄(テーマ株)は割高になりやすく、タイミングによっては高値掴みをしやすいです。
・ 「長期的な視点」で判断しましょう(短期の値動きに一喜一憂しないことです。もっというなら、短期の値動きは見ないようにした方が良いです。いわゆる買ったらほったらかしの方が良いのです。)。
・ 買う前にしっかり調査しましょう(基本は、投資信託のインデックスファンドをお勧めします。ただし、どうしても個別の企業の株を購入したい場合は、その企業の業績や将来性を「目論見書」や「四季報」などで必ずチェックすることが重要です)。
・ 自分なりの投資ルールを決めましょう(例えば「一度買ったら〇年以上は保有する」、「毎月〇万円定期購入する。〇%以上値下がったら損切する。」など)。
3 分散投資をしない(1つの銘柄に集中投資)
投資は、「分散が鉄則」です。1つの銘柄に集中投資してしまうと、あなたはその銘柄と良くも悪くも運命を共にすることになってしまいます。
・ 1つの企業が不調になると、保有している資産全体が大きく下がってしまうからです。
・ 日本株だけ、米国株だけと偏って購入すると、リスク分散ができないからです。
・ 「分散投資」を意識しましょう。
・ 日本株・米国株・新興国株をバランスよく持つようにしましょう。
・ 全世界株式インデックスやS&P500なら、1つの商品で広く分散することができるので、効率的です。
・ 債券やゴールドなど値動きが少ない安定した商品を組み合わせるのもリスク管理に有効です。
4 余剰資金ではなく、生活費まで投資に回す
生活費や家賃を削ってまで投資資金に回したり、「投資で儲けて借金を返そう」と思ってしまうと必ずと言って良いほど失敗します。
・ 余剰資金で運用しないと、その資金が必要なタイミングで相場が暴落ししていると、それでも売らざるを得ない状況になり、「損失確定」してしまうからです。
・ 余裕資金がないと、投資のチャンス時(株の下落時)に買えないからです。
・ まずは、生活防衛資金(最低でも生活費6ヶ月分)を確保しておきましょう。
・ 余剰資金の範囲で投資をしましょう(無理は禁物です)。
・ 投資はギャンブルではありません。長期的に資産を増やす手段として長い目で考えましょう。
失敗しない投資の心得
投資で失敗しないための初心者向けの鉄則を4つご紹介します。
1 長期投資を基本にする
過去のデータを見ると、S&P500(米国株指数)は20年以上保有すればほぼ100%のプラスになっています。このように、短期間で儲けようとせず、長くコツコツ積み立てるのが成功の鍵です。
2 つみたてNISA・iDeCoを活用する
新NISA(積立投資枠)は、年間120万円までの投資利益が非課税となります。成長投資枠も240万円まで投資可能ですので、総じて年間360万円までが非課税となります。また、iDeCoを活用すれば掛金が全額所得控除され、老後資金の準備に最適です。このように、税制メリットを活かして、お得に資産形成をしましょう。
3 定期的に積み立てる(ドル・コスト平均法)
例えば、毎月3万円ずつS&P500に投資すると、価格が高いときは少なく、安いときは多く買えることになります。よって、相場の上下に振り回されず、安定して資産を増やすことができます。
上記にも掲載していますが、ドル・コスト平均法について、改めて記事をご紹介します。重要な部分なので、必ず見てください。

4 一喜一憂せず、相場に振り回されない
株価は上がったり下がったりするのが普通です。「暴落はチャンス」と捉え、暴落したからと言って、焦って売らないことが大事になります。
まとめ
失敗しないために「投資の基本」を大切にしましょう。初心者がやりがちなミスを避け、「長期・積立・分散」を意識すれば、投資は決して怖いものではありません。
「短期間で儲けようとしない」「感情で売買しない」「分散投資を意識する」「余裕資金で投資する」この4つを守ることで、安心して資産を増やしていけます。ぜひ、コツコツと将来に向けた投資を始めてみましょう。
ここで、投資の鉄則
この記事は、情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品を推奨するものではありません。実際の投資にあたっては、自己責任の原則に基づいて必ずご自身の判断で行ってください。
パパ森のブログをもっと見たいかたはこちらから

では、今回はここまでにしたいと思います。
また次の記事でお会いしましょう。
この記事を書いた人
この記事を書いたパパ森について、簡単に紹介させてください。
