ビリヤードって面白い。でも万年B級。何度となくもう辞めようと思ったり、俺はどうせこれ以上は上手くならないと上達を諦めていませんか。でも、ちょっと待ってください。この記事を読んで、その極意を練習すればあなたのA級も夢ではありません。
この記事を書いた人
この記事を書いたパパ森について、簡単に紹介させてください。
ビリヤード人口とその割合
ビリヤードのクラスは、一般的に以下のサイトのように分類されます。
その中でも圧倒的な割合を占めるのが、「B級」です。ゴルフで例えるなら、スコア100は下回るけど80とかは無理という状態でしょうか。
そして、そんな大半の人たちが、はやく「A級になりたい」と思いながらも足踏みしているのではないでしょうか。
パパ森の実力
パパ森は、ビリヤード歴約10年程度ですが、その大半を「B級」として過ごしています。
向上意欲はあり、研究沢山行い、早くA級になりたいとの思いから相撞きだけでなく、一人練習も欠かしません。しかし、いつも凡ミスを繰り返す「B級」でした。
パパ森とあるおじ様との出会い
ある日、一人練習をしていると、見知らおじ様の方と運命的な出会いがありました。
パパ森が、一人で黙々と練習をしていると、
おじ様:もしよかったら一緒に撞いてもらえませんか。
50代くらいの男性でした。
全く見ず知らずの人だったので、少し困惑しましたが・・・。
パパ森:はぁ、いいですよ。キューは持たれてますか?
おじ様:いえ、持っていません。もうビリヤードやらなくなって7年くらい経つのですが、あなたの練習ぶりをみてると、うずうずしちゃって。
そ、そうですか。
変わった人もいるもんだなと思いつつ、相撞きをすることになりました。
パパ森:キューがないということはハウスキューをお使いになりますか。
おじ様:はい。ハウスキューで大丈夫です。
ハウスキューとは、店内に備えおいてあるキューなのですが、言ってしまえば、ただの棒です。安価なもので、機能的に望めるものではありません。
ハウスキュー
パパ森は当然マイキューを持ってプレーしているのですが、「なめられたもんだな」と思いつつも、おじ様のリクエストに答えることにしました。
パパ森:分かりました。では9ボールでいいですか。
おじ様:大丈夫です。5先でやりましょうか。
パパ森:あっ、いいですよ。
5先とは、9ボールで言えば、「先に5回9番をポケットできたら勝ち」というルールです。通常A級は5先、B級だと4先、C級だと3先という風にハンデを付けて対戦します。例えば、A級とC級が対戦するときは、A級は5先、C級は3先で勝利となるという具合です。
とはいうものの、いつもは4先でやっている(パパ森はB級なので。)ので、もしかしてこのおじ様A級なの?でも7年ぶりって言うし、まあいいか。
パパ森はそんな心境でした。
おじ様の実力
では、バンキングからやりましょう。
バンキングとは、
こんな風に球を撞いてころがし、赤いラインに近いほうが最初のブレイク権を獲得するというルールです。
このバンキングでは、おじ様にブレイク権を与えてしまいました。まぁ、少なからず運もあるから仕方ないよね。
しかし、ブレイク体制に入ったおじ様は、今までとは全く違うオーラを醸し出し、み事なまでのブレイクから始まりました。(勿論、ハウスキューで・・・。)
そこからというもの1番を入れ、2番を入れ、気づけば、9番まで入れきり、いきなり、ハウスキューでマスワリをされてしまいました。
マスワリとは、ブレイクからノーミスで9番までポケットし、相手に1回も撞かせずに勝利することを言います。俗ににランアウトとも言います。
パパ森:(まじか!!、ハウスキューなのに・・・。)
パパ森の頭には、そんな思いがよぎりました。
おじ様:配置がよかったかな。(笑
そして、おじ様2度目のブレイク。
これまた、きれいなブレイクでした。
途中、ミスショットがあり、パパ森に順番が回ってきたのですが、パパ森が取り切れる配置ではなく、結局おじ様が9番をポケットイン。
勝負は、結局0-5で完敗となりました。
ここで、パパ森の負けじ魂に火が付きました。
パパ森:もう一度やりましょう。
おじ様も楽しかったのか、
おじ様:よろしくお願いします。
しかし、結果は、2度目の0-5で、またしても完敗。
ハウスキューでほとんどひねりも使わず、パパ森が完敗するなんて・・・。
パパ森は、手も足も出ず、悔しくてたまりませんでした。
しかし、この人は、もしかしたらちょーすごい人で、お願いすれば、何か教えてくれるかもしれない「千載一遇のチャンス」だと考え、勝負が終わった後に、思い切って少し教えを乞うことにしました。
とあるおじ様に教えてもらった極意
そのおじ様はパパ森の見立てどおりA級だったのですが、7年も中断していたおじ様が、久しぶりにプレイしていきなりマスワリだなんて凄すぎません?これには何か絶対に「秘策」があるはずだと思ったパパ森は、素直におじ様に教えを乞いました。
パパ森:ありがとうございました。正直完敗です。手も足も出せませんでした。そこで1つお願いがあるのですが。
そのおじ様は、何かを察知していたかのように
おじ様:わかってますよ。あなたの今のレベルはB級の中の上あたりです。上達したい気持ちはわかりますので、時間があれば少し教えますよ。
パパ森:はい!よろしくお願いします。
てなわけで、見知らぬおじ様からパパ森へのレッスンが始まりました。
おじ様:この方法はとあるプロから教えてもらった方法なのですが、万年B級だった私が、その練習をすることでいとも簡単にA級になれた方法です。
おじ様:あなたは、プレイしているとき何を考えながらショットしていますか。
パパ森:そうですね。厚みを確認して、そこに手玉が運べるようなイメージをして何となくネキストを思い浮かべて撞いています。
おじ様:それでは、いつまで経ってもB級は抜け出せません。
おじ様:いまから練習方法(秘策)を教えます。ラックシートがあるでしょ!ポケットしつつ、手玉をラックシートに運ぶことを意識してください。
おじ様:その時に大切なのは、ポケットした結果ネキストも出たと考えるのではなく、思ったところにキストを出すことを一番にしてショットするんです。
おじ様:ポケットする厚み、力加減、ショットスピードをすべて考えて、これならこのネキストに出せるというイメージをもってからアドレスしてください。
うまくネキストが出なくても、ポケットできなくても構いません。それらが合うまで練習してください。
おじ様:入れありきではダメです。ネキストに拘ってください。そうしないと緊張した時にストロークがこじったり、リズムがずれてしまいます。そして、そのネキストに出せた結果ポケットできたという状況を練習するんです。これだけです。
要は、今まで入れよう入れようが先に来ていたので、変に体が力んだり、反応してこじったり、力加減を間違えてしまう現象が起きていた。その悪現象を消去するために、厚み、力加減、ショットスピードを決めたら、あとはネキストを出すことに意識を集中することでキューも素直にストロークできて、こじる可能性も格段に減少するという理論のようです。
なるほど。パパ森は素直にその教えを受け入れ、レクチャーもいただきながら30分ほど練習を行いました。
おじ様:お~、今のショットは、さっきの大戦の時とは全く違うよ。自分の中で少し意識が変わったのが分かるかな。
パパ森:はい。何となく。入れにそこまで意識を持たなくなると、少し気が楽になります。
メンタル的にも、気が楽になるというのは良い効果だと思います。
秘策レクチャー後、おじ様との再対戦
おじ様の秘策の伝授を受け、練習が更に楽しくなったとき、おじ様からある提案がありました。
おじ様:ショットがだいぶんよくなってきたので、もう一度5先で勝負してみましょうか。
思わぬ提案に
パパ森:はい。よろしくお願いします。
ということで、再度5先の勝負となりました。
おじ様から伝授を受けた秘策を胸に、対戦したところ、何と今度は、「5-3」で勝利をもぎ取ったのです。マスワリこそ出ませんでしたが、イメージに近いコントロールと入れが連動し、あのおじ様から勝利をもぎ取ったのは、パパ森にとって大きな自信に繋がりました。
更に、おじ様からは、「引こうとすると引けない」し、「押そうとすると押せなくなる」ので、考え方を逆にするといいとも教わりました。
要は、「引くときは、下の撞点を狙いながら押そう考え、押すときは上の撞点を狙いながら引こうと考える」というのです。
素直に意識しちゃうと力んだりミスの原因になるのですね。
パパ森は、後日またレクチャーを受けたいという気持ちがあったので、
パパ森:今後、またビリヤード再開されるのですか。
と聞いたところ
叔父様:いやいや、やらないよ。
とバッサリ断られました。
パパ森:(残念)
でも、この時間に教えていただいた秘策は大収穫でした。
極意の練習とその成果
パパ森は、それからというもの1人練習のときはおじ様からの秘伝を忘れずに練習しました。そして、定期的に気ごころ知れたメンバー(A級とB級が混在)と相撞きをするのですが、そのおじ様の秘伝を受けて以降パパ森は変わりました。
今まで、A級の人と対戦するときは、ほぼ当然のことながら勝てず、いつも「うまいよね~」と言いながら悔しい思いをしていました。
B級の人と対戦するときは、勝ったり負けたりでした。
しかし、あのおじ様から受けた秘伝のレクチャー以降、パパ森のプレイスタイルは段々と進化してます。
おじ様からのレクチャー以降、気心しれたB級の人にはなかなか負けなくなったし、A級の人にも勝つことができるようになりました。
これで、また一皮剥けそうです。
大きな収穫ですね。
まとめ
ビリヤードは、まだまだ発展途上!感覚的な表現も多い世界です。ただ、今回ご紹介した「秘策」は、おじ様もB級からA級となり、パパ森もA級に近づいていると実感しています。
一般的な理論はまだまだ確立していませんが、今回ご紹介した内容は少なくともおじ様にもパパ森にも合っていたということが言えます。
あなたに合うかどうかは、やってみないとわかりませんが、きっといい結果が得られるのではないかと期待しています。
それでは、今回はここまでにしたいと思います。
また次の記事でお会いしましょう。
自分もイレだけの練習をやりすぎないようにしたら上達を感じられるようになりました。イレの練習だけをやっていては絶対うまくないれないですし、イレが完成することがないので、ダシを意識しないでイレばかりをやりすぎるとかえって壊れていく気がしますねぇ。
とても参考になるのでビリヤードの記事の更新をまたよろしくお願いいたします!
コメントありがとうございます。ビリヤードは奥が深いですね。みなさん、試行錯誤しながら少しずつ上達してるのかなと思うので、参考なれば嬉しいです。他にもビリヤードネタの記事を掲載していますが、引き続き更新を頑張りたいと思います。