ビリヤードは楽しい。でも、初心者には難しいスポーツ。ポケットできないとゲームなりません。その原因は、上達の壁が厚く始めにあるからです。「まっすぐショットできない。」「左右へのこじり癖が治らない。」「狙った所にショットできない。」これでは楽しくないですね。「こじり」と闘うプロも多いです。全解消は困難ですが、「こじりにくくする方法」は工夫次第です。今回は、そんな「こじり解消法」の一例をご紹介します。
この記事を書いた人
この記事を書いたパパ森について、簡単に紹介させてください。
こじりの原因
「右にこじる」、「左にこじる」。こじり癖は人それぞれです。「いつもは、右にこじるけど、たまに左にこじる。」「こじりすら安定しない」なんて人もいるのではないでしょうか。
「こじり」の最たる原因は、「力み」です。
サッカーでも、野球でも、ゴルフでも、バドミントンでも、スポーツ全般に言えることですが、「力み」は、百害あって一利なし。力んだところで、良いパフォーマンスは生じません。
ビリヤードも同じなんですね。脱力が大切です。
しかも、0.数ミリという、わずかな誤差でポケットできないことが多い。力んでしまうと、その人特有の「癖=こじり」が出てしまい、思うようにプレーができません。
力みの原因
では、人はなぜ「力み」が生じるのでしょうか。
「良いパフォーマンスを出したい。」「難しい局面で精神的に追いやられてしまう。」など理由はさまざまでしょう。例えば、9ボールのゲームで言えば、最後の9番をポケットすれば勝利という局面で外してしまったり、引き玉のショットをしたいときにミスショットしたりしませんか。あるあるだと思います。これらは、総じて、「通常とは異なる精神状態」でショットしてしまっているからではないでしょうか。
ルーチンを決める
「通常とは異なる精神状態」でショットしてしまうと、普段から「癖」がある人でも、普段とは「違う癖」が顔を出してきます。これが厄介ですね。そこで、必要となってくるのが、ルーチンを決めるということが一般的に言われています。
ビリヤードで言えば、それは自分の番が回ってきたところから始まっています。
テーブルでのルーチンの例
① キューに、チョークを塗りながら歩く
② 歩きながらキューをしごく
など
厚みへの立ち方の例
① 必ず、エイミングラインの後ろから立ち入る。
② キューをしごきながら立つ。
アドレスへの入り方の例
① 手玉を見ながらアドレスに入る。
② 的玉を見ながらアドレスへ入る。
ショットの例
① 3回ストロークして、ショットする。
② テイクバックで「タメ」を作ってショットする。
などなど、上げればきりがありませんが、とにかく、「自分なりにルーチンを決める」ことが重要です。それにより、パフォーマンスはある程度安定します。
それでもこじるし。。。
そうですよね。こじらないように、力まないように、ルーチンも決めてプレーする。それでも「こじる」。更には、こじらないのにポケットできないという現象が生じる。
そうすると、こじり以外の原因を探しちゃいますよね。
その問題は、スタンスか、足の位置か、腰の向きか、肩の位置か、肘の位置か、グリップか、ブリッジか、目線か、頭の高さか、チェックポイントは数多くあります。
みなさん、恐らくこれらの全てを試したことでしょう。でも、安定しない。未だに原因が分からない。
暗中模索、日替わりプレーの晩年B級。
そんな状態から抜け出したいですよね。そして、練習する以上は、上達したい。
そう思う日々・・・。
パパ森の癖は、「左こじり」
パパ森は、「必ず左」にこじります。これは自覚しています。動画(前後左右)を取ってみたり、GoProで撮影したり、プロに見てもらったり。そして、考えられるありとあらゆる検証を繰り返しました。しかし、数年間にわたり、この「こじり」から抜け出せませんでした。
そこで、パパ森は開き直りました。自分のショットを受け入れよう。癖をそのまま受け入れよう。
名付けて、「アクティブショット」
なんとなくかっこいいネーミングですね。
ポケット率は、8割程度に上昇!!いいやんと思います?
でも残りの2割は確実に外します。それはなぜか?
自分のショットに、「みこし」を加えるからです。
左にこじるなら、敢えてその分右を狙う。
ポケットの幅は、球2つ分あるので、ある程度の誤差は許容範囲内です。
でも、自分のショットを見越すので、見越し方によっては外れるんですよね。
ブレイクが良いと、アクティブショットでマスワリも続きますが、何より気持ちよくショットできないんですよね。しかも、常に微調整しているという現実を段々と受け入れがたくなりました。
整った
そんなこんなで、いつしか「アクティブショット」は捨て去り、気持ちよくショットできる方法はないものかと再び模索の日々。
2巡目の検証が始まりました。
これは、あり得ないでしょ!っていう検証も敢えてチャレンジ。
失敗は成功のもと。自分にそう言い聞かしながら、検証の日々。
そこで、ある結論に至りました。
もちろん、その人の体格や骨格、プレースタイルにもよると思うので、万人に効果的な方法とは言えないと思いますが、パパ森的にはビンゴでした。
マスワリは出るわ、ネキストもイメージどおりにコントロールできるわ、1石2鳥の方法を発見したのです。
名付けて、「エルダンショット」
簡単にご紹介します。こじりで悩んでいる人は、一度試してみてください。
意外と良いかもしれませんよ。
エルダンショットとは
パパ森は、今までの検証の結果、ストロークがすべてであり、下半身のスタンスはある意味どんな状況でも構わない。どんな状況でも撞けないといけないと考えています。
よって、パパ森の新発見は「ショット」にすべてが詰め込まれています。
しかし、その方法はいたってシンプルです。
では、そのエルダンショットをご紹介します。
エルダンショット
・ あなたのルーティンでアドレスまで入ってください。
・ ストロークの回数もあなたのルーティーンで行ってください。
① 最終テイクバック
② タメ
③ 気持ち、キュー尻を下げる
④ ショット
これだけです。
新発見は、③です。最終テイクバック、タメの後に、少々キュー尻を下げるんです。下げ幅は、あなたのこじり量にもよりますが・・・。
教本には、「ストローク&ショット時は、肘を固定する。」と当然のように書いています。
③はこれに反しますが、メリットは3つあります。
メリット1 キューを少し下げることで、キューがより水平にショットできる。
メリット2 左こじりが相殺できる。(パパ森の場合)
メリット3 気持ちよくショットできる。
どれも、重要なポイントだと思いますし、本当に意外と気持ちよくショットできます。
パパ森は、暗中模索の日々の中、上達しないから「何度もやめよう。」と考えましたが、エルダンショットを発見したことで、またビリヤードを楽しく続け、マスワリも連発することがまたできるようになりました。
やっぱり、ビリヤードは楽しい。
そういう境地に戻ることができました。
今回は、パパ森の成功体験をご紹介しましたが、「こじり」で悩んでいる方は、ぜひ、一度試してみてください。良ければ取り入れれば良いし、だめなら無視してください。
それでは、今回はここまでにしたいと思います。
また次の記事でお会いしましょう。
自分も同じ悩みを持っていてとても参考になりました!!
エルダンとはどういう意味ですか!?
コメントありがとうございます。
エルダンとは、私が作った造語です。
このショットいいかもと思っても、名前を付けておかないと、そのショット方法を忘れてしまうんですよね。
そうならないために私が命名しました。
ビリヤードに関する紹介は、他にもパパ森ブログ「https://papamori.com」で公開していますので、
少しでも参考になれば嬉しいです。