

「日本の教育は詰め込み型?」「フィンランドは自由な学びで有名だけど、実際は?」「シンガポールは学力が高いけど、どういう教育をしているの?」日本と海外の教育制度は、それぞれ特徴が異なります。どの国の教育が優れているというよりも、それぞれの国に合った教育の形があると言えます。今回の記事では、「日本とフィンランド・シンガポールの教育制度の違い」「それぞれの国のメリット・デメリット」「日本の教育が見習うべき点とは?
について解説します。
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この記事を書いたパパ森について、簡単に紹介させてください。

日本の教育の特徴

まずは、日本の教育の特徴について見ていきましょう。
1 「均一的な教育」
全国どこでも同じ学習指導要領に基づいた教育が行われており、学力の地域格差が少ないのがメリットです。反面、個性を伸ばす教育はあまり重視されない傾向にあります。
2 「詰め込み型の学習」
知識を暗記し、正確に再現することが求められ、記述式よりも選択式テストが多いため、応用力が育ちにくい傾向にあります。「考える力」よりも正解を導く力が重視されています。
3 「長時間の授業・宿題」
授業時間が長く、宿題も多いため、学習時間は世界的に見ても長いです。そのため、基礎学力は高いですが、学ぶ楽しさを感じにくい子どもも多いです。
フィンランドの教育の特徴

「世界一の教育大国」とも言われるフィンランド。PISA(国際学力調査)でも上位の常連ですが、日本とは異なる教育方針が取られています。
1 「詰め込みなし!自由で柔軟な学び」
宿題は少なく、テストもほぼありません。子どもの自主性を尊重する学び方(興味のある分野を深掘りする)が特徴で、競争を強制せず、協力することを重視します。
2 「先生の質がとても高い」
教員になるためには修士号(大学院卒)が必須です。給与も高く、教師の社会的地位は高いです。一斉授業よりも、生徒の理解度に合わせた柔軟な指導を行っています。
3 「学校がストレスフリーな環境」
宿題は少ないため、放課後は遊ぶ時間がたっぷりあります。学校の雰囲気がリラックスしており、いじめも少ないです。1日の授業時間も短めで、午後の時間は好きなことをします。
シンガポールの教育の特徴

フィンランドとは対照的に、シンガポールは競争を重視する教育で有名です。その結果、数学・科学の成績は世界トップクラスですが、一方で厳しさもあります。
1 「超競争社会!小学生から選抜制度」
小学校4年生の時点で成績に応じたコース分けが行われ、PSLE(全国統一テスト)で成績が良くないと進学できる学校が限定されます。親も教育熱心で、塾や家庭教師を活用するのが一般的です。
2 「AI時代を見据えた教育」
プログラミング教育が必修化され、AI・データ分析の基礎を学びます。英語と中国語のバイリンガル教育(多国籍国家のため、語学力は必須)で、実践的な問題解決能力を鍛える教育がなされています。
3 「学力重視ゆえのプレッシャーも…」
競争が激しく、子どもたちのストレスは大きく、「落ちこぼれ」に厳しく、メンタル面でのケアが不十分なこともあります。また、勉強漬けの生活になりやすいです。
日本・フィンランド・シンガポールの教育の比較表

それでは、日本・フィンランド・シンガポールの教育について比較した表をみてみましょう。

日本の教育が見習うべき点とは?

フィンランドの「自由な学び」と「先生の質の高さ」については目を見張るものがあります。日本も「思考力を育てる教育」にもっとシフトするべきだと言えます。
シンガポールの「プログラミング教育」を見習い、AI時代を生き抜くスキルを、日本ももっと取り入れるべきです。
詰め込みすぎず、子どもがのびのび学べる環境作りにより、「勉強=楽しい」と思える仕組みが必要なのではないでしょうか。
まとめ

フィンランドは「自由な学び」、シンガポールは「競争重視」、日本は「バランス型」ですが、やや詰め込み気味と言えます。これからは、「思考力」や「創造力」を伸ばす教育が重要です。
どの国の教育が正解というわけではなく、それぞれに良い点・課題があります。大切なのは、子どもが「考える力」を持ち、学ぶことを楽しめる教育ではないでしょうか?
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では、今回はここまでにしたいと思います。
また次の記事でお会いしましょう。