

「またケンカ…もううんざり!」兄弟姉妹を持つ親なら、誰もが一度は感じたことのあるこのストレス。朝から晩まで続く小競り合いに、イライラが募ってしまうのは当然です。でも、実は兄弟げんかは「子どもの成長にとって大事な経験」であり、「親がどう対応するか」で、その後の関係性や情緒の発達に大きな差が出るのです。今回の記事では、兄弟げんかが起こる原因、年齢別の対応法、親のストレス軽減策まで、実践的に詳しく解説します。
兄弟げんかが起きる原因とは?
兄弟げんかの原因はさまざまですが、主に以下の5つが挙げられます。
1 親の関心の取り合い
「ママは○○ちゃんばっかり!」という不満は、子どもからのサイン。親の愛情をめぐって競争が起こるのは自然なことです。
2 物や空間の奪い合い
おもちゃ、ゲーム機、ソファの場所…共有するものが多い家庭では、どうしても衝突が生じやすいです。
3 年齢や性格の違い
下の子は甘えたがり、上の子はルールを重んじるなど、特性の違いもトラブルの引き金になります。
4 ストレスや疲労
園や学校での疲れが溜まっていたり、親の機嫌が悪いと、子どもも不安定になりがちです。
5 真似や挑発
弟が兄をからかう、姉の真似をする…「構って」の裏返しであることが多いです。
年齢別・発達段階に応じた対応方法
年齢別に、対処方法をお伝えします。
1 幼児(2〜5歳)の兄弟げんか
幼い子どもは「順番」「共有」の概念がまだ未発達です。ここで大事なのは、「ルールの教え方」です。
• ルールは短く、視覚的に(例:「おもちゃは交代」「タイマーで時間を測る」)
• 感情を代弁してあげる:「貸したくなかったんだね」「怒っていいよ、でも叩いちゃダメ」
2 小学生(6〜12歳)の兄弟げんか
言葉も発達し、理由を説明できる年齢です。ただし正義感が強く、「自分が正しい」という主張がぶつかります。
• 「事実」と「感情」を整理して対話をしましょう。
• 一方的に叱らず、両方の話を聞きましょう。
• 喧嘩のあとに「どうすればよかったか」を振り返る時間を設けましょう。
喧嘩の頻度と家庭の関係性
よくある誤解が「うちの子たちは毎日喧嘩する=仲が悪い」。実は、喧嘩の頻度は必ずしも兄弟仲の悪さとは一致しません。
• 喧嘩しながらも、じゃれ合いや助け合いがあるなら大丈夫です。
• 親の前でだけ喧嘩が多い場合、「親の関心を引きたい」可能性があります。
• 喧嘩のあと、子ども同士が自然に会話しているか。
• どちらかが常に我慢していないか。
• 暴力が常態化していないか。
効果的な仲裁のコツ
親が入るタイミングと方法で、兄弟の関係性は変わります。
• 「どっちが悪いの?」と決めつける。
• 一方だけ叱る。(常に「上の子」が損することも)
• 親が怒鳴って場を制する。
• 「どうしたの?順番に話してみようか」
• 「○○ちゃんはどう感じた?□□くんは?」と気持ちに焦点を当てる
• 最後は「和解」まで導く(ハグや握手など)
親のストレスを減らすマインドセット
兄弟げんかに悩む親の多くが、「私の育て方が悪いのでは?」と自責の念に陥りがち。けれど、それは誤解です。
• 兄弟げんか=「社会性を学ぶ練習場」と捉えましょう。
• 全部に完璧に対応する必要はありません。
• 自分自身の感情にも寄り添いましょう。
• 深呼吸や軽い運動、ママ友との会話などで気分転換しましょう。
• 兄弟げんかのルールを家庭内で決めておくことで、「自分が対応しなきゃ」の負担が減ります。
喧嘩を未然に防ぐ工夫
喧嘩をゼロにすることは難しくても、「減らす」ことは可能です。
• おもちゃや勉強道具はできるだけ「個人所有」にしましょう。
• スケジュールボードやタイマーで「順番を可視化」しましょう。
• それぞれの子と一対一の時間を持ちましょう。(たった10分でもOK)
• 家族会議で「ケンカしない工夫」を一緒に考えましょう。
まとめ
兄弟げんかは親にとってストレスフルな出来事ですが、見方を変えれば「子どもたちの成長の証」であり、「育ちの一環」なのです。
自分の気持ちを伝える、相手の立場を考える、ルールを守る…すべてが社会性の土台になります。親が冷静に向き合うことで、子どもたちは「違いを超えて分かり合う力」を育んでいきます。
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では、今回はここまでにしたいと思います。
また次の記事でお会いしましょう。
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