FOMO(フォーモ)とは?投資で「乗り遅れたくない」と感じる心理と注意点を初心者向けに解説
「この株、すごく上がっているらしい」「みんな投資を始めている」「今買わないと、チャンスを逃してしまうかも……」SNSやニュースを見ていると、そんな気持ちになったことはありませんか?投資では、このような「自分だけ乗り遅れたくない」という心理が、判断に大きな影響を与えることがあります。この心理を表す言葉の一つが、FOMO(フォーモ)です。FOMOとは、Fear Of Missing Outの略で、「自分だけ取り残されてしまうのではないか」という不安や恐怖を意味します。今回は、投資初心者の方にも分かりやすく「FOMOとは何か」「なぜ投資でFOMOが起こるのか」「SNSやニュースとの関係」「FOMOによって投資判断が変わる理由」「乗り遅れたくない」という気持ちとの付き合い方について考えてみましょう。
1.FOMOとは何か?
FOMOは、
Fear Of Missing Out
の頭文字を取った言葉です。
日本語では、
「取り残されることへの恐怖」
などと表現されます。
例えば、友人たちが楽しそうに旅行に行っている写真をSNSに投稿していたら、
「自分も行けばよかった……」と思ってしまうことがありますよね。
あるいは、周囲の人がみんな新しい商品を買っていたら、「自分も買わなければ」と感じることもあります。
投資でも同じことが起こります。株価が大きく上昇しているニュースを見て、「こんなに上がっているなら、自分も買わないと」と思ってしまう。
これが、投資におけるFOMOの一例です。
2.なぜ投資でFOMOが起こるのか?
では、なぜ投資ではFOMOが起こりやすいのでしょうか?
大きな理由の一つは、
「利益を得るチャンスを逃したくない」
という人間の心理です。
例えば、ある資産の価格が上昇しているとします。
最初は、「まだよく分からないから様子を見よう」と思っていた。ところが、どんどん価格が上がっていく。ニュースでも取り上げられ、SNSでも「買っておいてよかった!」という投稿が増えてくる。
すると、「自分だけ利益を得るチャンスを逃しているのでは?」という気持ちが生まれます。
そして、冷静に考える前に、「今からでも買わなければ」と焦ってしまうことがあります。
3.「みんなが儲かっている」が焦りを生む
FOMOを理解するうえで重要なのが、「周囲との比較」です。
人は、自分だけが取り残されているように感じると、不安になりやすいものです。
例えば、
「友人は投資で利益が出ている」
「SNSではみんな儲かっている」
「ニュースでも○○が注目されている」
そんな情報が続けば、「自分も何かしなければ」と思ってしまうかもしれません。
しかし、ここには一つ注意点があります。
他人が得た結果と、自分が同じ結果になるとは限りません。
他人の投資期間、購入価格、資産状況、目的などは、自分とは違います。
それなのに、「みんながやっているから」という理由だけで判断すると、自分にとって必要なのかを考える機会を失ってしまいます。
4.SNSはFOMOを強くしやすい
現代の投資では、SNSもFOMOと無関係ではありません。
SNSには、
「○万円利益が出た!」
「この銘柄が急上昇!」
「今買わないと遅い!」
といった刺激的な情報が流れてくることがあります。
もちろん、それらの情報がすべて間違っているわけではありません。
しかし、SNSで目にする情報は、その人の投資結果の一部分にすぎません。
例えば、
「100万円利益が出た」
という投稿があったとしても、
✅どれくらいの資金を投じたのか
✅どれくらいの期間だったのか
✅その前にどれくらい損をしていたのか
✅どのようなリスクを取ったのか
までは分からないことがあります。
そのため、「他人の結果を見て、自分も同じことができる」と考えないことが大切です。
5.上昇しているものほど欲しくなる心
投資では、
「値上がりしているものを見ると、さらに欲しくなる」
という心理もあります。
例えば、
100円 → 120円 → 150円
と価格が上昇しているものを見ると、
「まだまだ上がるかもしれない」と感じることがあります。
一方で、
150円 → 120円 → 100円
と下がっているものを見ると、
「もっと下がるかもしれない」
と感じることがあります。
このように、人は現在の値動きから、「これからも同じ方向に動くのでは?」と考えてしまうことがあります。
しかし、過去に上昇したことと、これから上昇することは別の話です。
ここを混同すると、「上がっているから買う」という判断につながってしまうことがあります。
6.FOMOで投資判断が狂う理由
FOMOが怖いのは、
「考えて投資する」のではなく、「焦って投資する」状態になりやすい
ことです。
本来なら、
「これは何に投資する商品なのだろう?」
「どんなリスクがあるのだろう?」
「自分にとって必要なのだろうか?」
など、さまざまなことを考える必要があります。
ところが、
「今買わないと遅れる!」
という気持ちが強くなると、「買うこと」そのものが目的になってしまうことがあります。
これは、投資に限った話ではありません。
「期間限定」
「残りわずか」
「みんな持っている」
と言われると、急に欲しくなることがありますよね。
人間の心理として、とても自然な反応なのです。
だからこそ、「自分にもFOMOが起こる可能性がある」と知っておくことに意味があります。
7.「乗り遅れること」と「損をすること」は違う
ここは、投資を考えるうえで非常に大切なポイントです。
FOMOに陥ると、「チャンスを逃すこと=損をすること」のように感じてしまうことがあります。
しかし、本当にそうでしょうか?
例えば、ある投資対象が大きく値上がりしたとしても、
「その上昇に参加できなかった」
ことと、
「お金を失った」
ことは同じではありません。
もちろん、利益を得る機会を逃すことはあります。
でも、「逃した利益」と「実際に失ったお金」は別物です。
ここを理解しておくと、「乗り遅れた!」という焦りを少し違った視点から見ることができます。
投資では、すべてのチャンスを拾う必要はありません。
8.FOMOを知ることも投資の教養
投資の勉強というと、
「株式とは何か?」
「投資信託とは何か?」
「NISAとは何か?」
といった金融商品の知識を思い浮かべる人が多いかもしれません。
もちろん、それらも大切です。しかし、それだけではありません。
「自分自身がどのような心理で投資判断をしてしまうのか」
を知ることも、お金の教養の一つです。
投資では、
「もっと儲けたい」
「損をしたくない」
「みんなに遅れたくない」
「今買わないとチャンスを逃す」
という感情が生まれることがあります。
こうした感情そのものが悪いわけではありません。
大切なのは、感情が生まれることを知っておくこと。
そして、「今の自分は、冷静に考えているのか?」と、自分自身を一歩引いて見ることです。
9.まとめ|投資では「乗り遅れない」より「自分で考える」
FOMOとは、「取り残されることへの恐怖」を意味します。
投資では、
「みんなが儲かっている」
「この商品が急上昇している」
「今買わないと遅れる」
といった情報をきっかけに、FOMOが生まれることがあります。
そして、その焦りによって、「なぜ買うのか」ではなく「乗り遅れないために買う」という判断になってしまうことがあります。
でも、投資で大切なのは、すべてのチャンスを逃さないことではありません。
自分が何をしているのかを理解し、自分自身で考えることです。
投資では、「買わなかったことで得られなかった利益」
よりも、「焦って判断したことで、自分に必要のないリスクを取ってしまうこと」にも目を向ける必要があります。
🌱 パパ森資産相談所から
お金の教養とは、
「この商品を買えばいい」
という答えを覚えることではありません。
「なぜ自分は、そうしたいと思ったのか?」を考えられるようになることも、大切な学びです。
「儲かっている人を見ると焦る」
「みんなが買っていると自分も欲しくなる」
そんな自分の心に気づくことも、立派な投資の勉強です。
投資の相手は、市場だけではありません。
ときには、自分自身の感情とも向き合う必要があります。
次回も、投資で起こりやすい「心の動き」について、一緒に考えていきましょう🌱
※ご注意
この記事は、投資に関する一般的な知識・考え方をお伝えするもので、特定の金融商品や投資方法を推奨するものではありません。投資には元本割れなどのリスクがあります。最終的な判断は、ご自身の目的や状況などを踏まえて行ってください。
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